活性アルミナとは

当社では、親会社であるUOP社(UOP LLC)の活性アルミナを、脱水・精製・触媒用途などに提供しています。UOP活性アルミナの歴史は、1961年にカイザー・アルミニウム社が米国ルイジアナ州バトンルージュで球形の高性能活性アルミナの製造を開始した事に始まります。

カイザー・アルミニウム社は1967年に硫黄回収用活性アルミナクラウス触媒S-201を開発し、これは北米のスタンダード・クラウス触媒となりました。また1970年にはHFアルキレーション用吸着剤A-202HF、1987年にはリフォーマーガス精製用のA-203CL及びオレフィン精製用のA-204-1を開発し、北米No.1の地位を築きました。

そして1999年、UOP社はカイザー・アルミニウム社からこれらの特殊技術とビジネスを引き継ぎ、さらにその発展に努めてきました。現在では、バトンルージュの地に第3番目の製造ラインを完成し、長い伝統と高い技術力を背景に高品質で多くの目的に適う製品を世界中に送り出し、北米・ヨーロッパ・中東等の国々で広く使用されています。

我が国においても、エンジニアリング会社・石油精製・石油化学会社やプラントメーカー・除湿装置メーカー(加熱再生方式TSA、圧力スイング再生方式PSA)で“UOP活性アルミナ”の名で広く使用されています。

活性アルミナの特徴

活性アルミナは大きな表面積を持つ多孔質の酸化アルミニウムで、各種の液体、蒸気、気体を吸着しますが、この吸着によって形や特性が変化することはありません。

活性アルミナはほとんどの気体や蒸気に対して化学的に不活性で、毒性がなく、水に浸されても軟化したり、膨張、または、崩れたりすることはありません。

ショックおよび磨耗に対する抵抗性が高く、これは、活性アルミナの主要物理特性の一つで、
特に脱水・精製プロセスで使用される場合には重要な特性になります。適切な温度で再生処理することにより、吸着物質を活性アルミナ表面から脱着させ、吸着能力を再生できます。