私たちの身の回りにある様々な品物の中には湿気を嫌う食品あるいは薬品などもあり、これら製品の包材や容器には、乾燥剤入りの小袋が入っていますが、以下のような懸念があります。

・小袋を同封する手間がかかる。
・小袋が破れると乾燥剤が直接製品に触れる。
・小袋自身により容器の内の有効容積が制限される。
・誤って摂取(誤飲)してしまう懸念がある。
多層フィルムの構成図(例)

多層フィルムの構成図(例)

これらのことを克服するためにフィルムや容器の原料樹脂に乾燥剤を練り込み、フィルムや容器そのものに乾燥性能を持たせる技術が開発され、すでに多くの分野で実用化されています。

ゼオライトを樹脂に練り込んだ場合、アルミナやシリカゲルを用いた場合に比べて容器内の相対湿度を低くすることが出来ます。また、フィルムや容器に脱臭機能を持ったゼオライトパウダーを使用する例も増えており、乾燥だけでなく脱臭機能をもった機能性樹脂包材として、ご活用いただいている事例もあります。

薬の包装の例

【薬の包装の例】

ゼオライト含有マスターバッチとゼオライト含有フィルム

【ゼオライト含有マスターバッチとゼオライト含有フィルム】

樹脂の強度、加工性や透明性を損なうことなく、樹脂に練り込める乾燥剤としてゼオライトパウダーはすでに高い評価をいただいておりますが、更に、肉の鮮度保持などの機能をもった特殊な機能性樹脂フィルム用途についても開発中で、当社はお客様のご満足をいただけるように、製品群の拡充に努めております。